禁酒コーチ

冬にお酒が増えるのはなぜ?寒い季節に飲酒量が増える理由と無理なく減らす7つの方法

冬になるとお酒の量が増えるのには理由があります。気温の低下・日照時間の減少・忘年会シーズンという季節の圧力を解説し、寒い季節でも無理なく飲酒量を減らす具体的な方法を紹介します。

「夏はそうでもないのに、冬になるとお酒の量が増えてしまう」「寒い夜はつい熱燗やハイボールに手が伸びる」「気づけば忘年会と家飲みで毎晩飲んでいる」——寒くなり始めるこの季節、こんな実感がある方は少なくないのではないでしょうか。

実は、冬に飲酒量が増えるのはあなたの意志が弱いからではありません。気温の低下、日照時間の減少、そして忘年会・新年会という年末年始のイベント密集——冬には、お酒を増やす方向の圧力が構造的に重なります。

この記事では、なぜ冬にお酒が増えるのかという理由を整理したうえで、寒い季節でも無理なく飲酒量を減らしていくための具体的な方法を紹介します。

なぜ冬はお酒の量が増えるのか

まずは仕組みを理解しておきましょう。冬に飲酒量が増えやすい背景には、大きく3つの要因があるとされています。

  • 気温の低下:寒いと体を温めたくなり、熱燗や焼酎のお湯割りなど「温かいお酒」に手が伸びやすくなります。外出も減って家で過ごす時間が長くなり、家飲みの時間そのものが伸びがちです。
  • 日照時間の減少:日が短くなると気分が落ち込みやすくなる人がいます。いわゆる「冬季うつ(ウィンターブルー)」とアルコールの関係が指摘されており、気分の落ち込みを紛らわすためにお酒に頼ってしまうケースがあると言われています。
  • イベントの密集:忘年会、クリスマス、年越し、新年会——11月〜1月は一年で最も「飲む場面」が連続する時期です。鍋やこたつでの晩酌など、家庭内の飲酒機会も増えます。

つまり冬は、生理的な要因・心理的な要因・社会的な要因が同時に押し寄せる季節なのです。これを知っておくだけで、「また飲んでしまった」という自責から少し解放されます。

「お酒を飲むと温まる」は逆効果かもしれない

寒い夜にお酒を飲むと、一時的に体がポカポカしてくる感覚があります。しかしこれは、アルコールによって皮膚の血管が広がり、体の表面に血液が集まるために起こる現象です。

表面が温かく感じても、その分体の中心部の熱は皮膚から外へ逃げていきます。結果として深部体温はむしろ下がりやすく、「温まるために飲んだのに、かえって湯冷めしやすくなる」ということが起こり得ます。酔って眠ってしまい、暖房を切ったまま朝まで冷えてしまう、というのも冬ならではのリスクです。

「寒いからお酒で温まろう」という発想は、実は冬の飲酒量を押し上げる入り口になりがちです。冷えが気になる方は、禁酒と体の冷えの関係をまとめた禁酒と冷え性の記事もあわせて参考にしてください。

冬の飲酒が体と心に与える負担

飲酒量が増える冬は、体にとっても負担が大きくなりやすい季節です。

  • むくみ・体重増加:忘年会続きで高カロリーな食事とお酒が重なると、年末年始の数週間で体重が増えてしまうことがあります。
  • 睡眠の質の低下:寝る前のお酒(寝酒)は寝つきを早める一方で、夜中に目が覚めやすくなり、睡眠の質を下げると言われています。寝酒が習慣になっている方は寝酒をやめる方法も参考になります。
  • 気分の落ち込みの悪化:気分を紛らわすために飲んでも、アルコールが抜けるときにかえって不安感が強まることがあります。冬の低い気分とお酒が悪循環になりやすい点には注意が必要です。気分とお酒の関係は禁酒とメンタルの記事でもくわしく解説しています。

「寒い」「暗い」「疲れている」という冬の条件は、どれもお酒に手を伸ばしやすくする条件です。だからこそ、量をコントロールする工夫をあらかじめ用意しておくことが効いてきます。

冬でも無理なく飲酒量を減らす7つの方法

いきなり完全にやめようとすると、かえって反動が来やすいもの。まずは「飲む量を減らす」「飲まない日を作る」ところから、無理のない範囲で始めていきましょう。

1. 週2日の「休肝日」から始める

毎日飲んでいる人が週0を目指すのはハードルが高いので、まずは週2日、飲まない日を決めるところからです。曜日を固定するより「今夜は飲まない日にできた」を積み重ねるほうが、冬の予定に振り回されずに続きます。続け方のコツは休肝日が続かない人のための方法が参考になります。

2. 飲む「量」と「終わる時間」を先に決める

家飲みは、だらだらと長くなりがちです。飲み始める前に「今日は缶1本まで」「21時で切り上げる」と決めておくだけで、総量は大きく変わります。自分の適量の目安は純アルコール量と適量の記事や純アルコール量計算ツールで確認できます。

3. 温かいノンアル飲料を常備する

冬は「温かい飲み物が欲しい」という欲求が、そのままお酒に向かいがちです。白湯、ホットの麦茶やルイボスティー、ノンアルのホットワイン風ドリンク、しょうが湯など、手元に温かいノンアルがある状態を保つと、熱燗の代わりになります。ほかの選択肢はお酒の代わりに飲みたいものでも紹介しています。

4. チェイサー(水)を必ず一緒に飲む

飲むと決めた日も、お酒と同量以上の水を一緒に飲む習慣をつけると、ペースが落ちて総量が減ります。脱水の予防にもなり、翌朝のつらさも軽くなります。

5. お酒のストックを増やしすぎない

寒いと買い出しが億劫になり、まとめ買いしがちですが、家にたくさんあると「せっかくあるから」で飲んでしまいます。冬こそ買い置きを最小限にしておくのが効果的です。

6. 夜の時間の過ごし方を用意する

「寒くてやることがない夜」は飲酒のトリガーになります。軽い入浴、ストレッチ、読書、温かいお茶を飲みながらの動画鑑賞など、体をゆるめて一日を区切る習慣を晩酌の代わりに置いてみましょう。毎晩の習慣を見直したい方は晩酌をやめる方法もあわせてどうぞ。

7. 日中に光を浴びて体を動かす

日照の少ない冬は、朝や昼間に意識して光を浴び、軽く体を動かすだけでも気分が安定しやすくなると言われています。気分の落ち込みを紛らわすための飲酒を減らすうえで、地味ですが効果的なアプローチです。

忘年会・新年会シーズンの乗り切り方

冬の飲酒量を押し上げる最大の要因が、年末年始のイベントです。すべてを断る必要はありませんが、いくつか準備しておくと驚くほど楽になります。

  • 断り文句を用意しておく:「健康診断の結果で控えてて」「今は休肝中なんです」など、当たり障りのない理由を2〜3個ストックしておく。
  • 最初の一杯からノンアルにする:手元に飲み物がある状態を保てば、周りからも勧められにくくなります。最近は飲み会でもノンアルメニューが充実しています。
  • 参加する会を絞る:行きたくない会まで無理に出ない。年末年始は予定が重なるぶん、選ぶ勇気が効きます。

シーズン全体の乗り切り方は忘年会・新年会を飲まずに過ごす方法でくわしく解説しています。

「飲まない日」を記録して続ける

冬の飲酒コントロールで意外と効くのが、記録することです。「今日は飲まなかった」を記録していくと、達成感が積み上がり、それ自体が続ける動機になります。

連続何日飲まずに過ごせたか、いくら節約できたかが数字で見えると、「せっかく続いているから今夜もやめておこう」という気持ちが働きます。スマホのメモでも禁酒アプリでもかまいません。寒くて気分が沈みやすい冬こそ、小さな達成感の積み上げが支えになります。

冬は確かにお酒が増えやすい季節ですが、裏を返せば、ここでコントロールできれば一年で最も難しい時期を越えられるということでもあります。深く眠れる朝、むくまない顔、増えていく貯金——寒い季節のうちに飲み方を見直せば、迎える春は去年とは違うものになるはずです。今年の冬を、「ちゃんと覚えている冬」にしてみませんか。

なお、やめようと思っても飲んでしまう、飲み始めると止まらない、お酒が切れると手の震えや発汗などが出るといった場合は、意志の問題ではなくアルコール依存症の可能性があります。その場合は自己判断せず、禁酒の相談は何科?も参考に、心療内科・精神科・アルコール専門外来などに相談してください。この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の判断は必ず医師にご相談ください。

禁酒コーチ

禁酒の成果をお金と時間で見える化

禁酒コーチが節約額と自由時間を自動計算。禁酒生活がもっと楽しくなります。

関連記事

禁酒中のスポーツ観戦|ビールなしで試合を120%楽しむ方法

禁酒中のスポーツ観戦は「ビールがないと盛り上がらない」と感じていませんか。乾杯・接戦・負けた夜の飲みたい気持ちへの備えから、家観戦・スポーツバーでの立ち回りまで、お酒なしで試合を楽しむコツを紹介します。

モクテルの簡単レシピ10選|おうちで作れるノンアルコールカクテルと続けるコツ

おうちで作れるモクテル(ノンアルコールカクテル)の簡単レシピを10種類、材料と作り方つきで紹介。シーン別の選び方、本物っぽく見せるコツ、甘すぎない作り方、禁酒・減酒を続ける味方にする使い方まで解説します。

女子会でお酒を飲まない過ごし方|気まずくならない断り方とノンアルの楽しみ方

女子会でお酒を飲まないと気まずい…という不安を解消。禁酒・減酒中でも女子会を楽しむ事前準備、角が立たない断り方、おしゃれなノンアルの選び方、付き合いが悪いと思われない立ち回りまで実践的に解説します。

ハイボールをやめたい人へ|「糖質ゼロだから太らない」の落とし穴とやめる7ステップ

毎晩のハイボールがやめられない人へ。糖質ゼロでも太る理由、1杯の純アルコール量、ビールとの違い、そして無理なくやめる・減らすための具体的な7ステップを解説します。

禁酒コーチ

浮いたお金と自由時間を自動で計算

無料DL